前回ここに書いた「子どもと遊び場を作る計画」の名称は「ユニセフパークプロジェクト」。国連のユニセフと日本の国土交通省がタイアップして進める事業である。
このプロジェクトでは、参加する子どもだけでなく子どもの活動をサポートする大学生や社会人がとても重要な役割を担っている。総勢70人のファシリテーターと呼ばれる大学生や社会人。彼らを募集するのに「ユニセフ」という看板が必要だった。
「子どもと遊び場を作るプロジェクトに参加しませんか?」という呼びかけに応募する人の属性は想像通りである。子どもが好き、自然が好き、遊びが好き。そういうボランティアが集まることになるだろう。プレイパークや公園づくりのワークショップを何度か主催して、集まるボランティアの属性が固定化していることに気づいた。
5年前このプロジェクトを始めるとき僕は、多様な属性の大学生や社会人を公園づくりに巻き込みたかった。少なくとも、子どもや自然や遊びが好きな人だけで群れ固まるのはやめたかった。多様な属性の人にアピールする言葉は無いか。そのとき思い浮かんだのが「ユニセフ」だった。
「ユニセフ」という言葉からイメージされるものはさまざまだろう。「ユニセフ+パーク」からイメージされるものはさらに多様だろう。案の定、このプロジェクトのボランティアに応募した人たちの属性は多様だった。国際交流、福祉、子ども、自然、公園、教育、世界平和、遊び環境。さまざまな専門分野を持つ人たちが集まった。
それから5年。来年の3月には、世界10ヶ国の子どもたちがユニセフパークプロジェクトに参加する。多様な国の子どもたちと多様な専門分野を持つボランティアたちは、いつもどおりじっくりと公園づくりを楽しむことだろう。
Unicef Park Project 2003
山崎
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