午前中は国営明石海峡公園事務所との打合せ。ユニセフパークの基本計画図面を提出した。子どもたちが里山に入って遊び場づくりを展開するための計画図はどうあるべきか。そんなことを議論した。基本的には「引き算」に徹するべきだろう。今あるものを撤去する際に、その密度を調整することによって子どもたちが介入できる空間を作り出す。子どもたちは、密度の違う森の中で自分たちが関われそうな場所を発見する。そんな空間を活動の下地として創出したいと思う。
午後から須磨区役所で打合せ。熱意のある行政マン2人と議論することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができた。1人はまちづくりの専門家で、もう1人は土木の専門家である。まちづくりと土木とランドスケープがコラボして、郊外住宅地の将来について考える。とてもワクワクするプロジェクトが始まった。このプロジェクトにサバケンとユニセフパークプロジェクトがリンクすれば、ちょっとしたムーブメントを作り出すことができるのではないか、と考えている。
須磨区役所からの帰り、坂茂さんが設計した紙の教会「鷹取コミュニティセンター」を見に行く。近く解体されることが決まっている坂さんの名作だ。解体後は、当初のコンセプトどおり別の場所へ運ばれて、再度組み立てられる予定だという。実は1年ほど前、この教会をユニセフパークプロジェクトの事務局として使わないかという打診があった。紙の教会をユニセフパーク内へ移築して、UPPの事務局として活用する。これはなかなかワクワクすることだった。実際にはいろいろな制約があって実現しなかったのだが、紙の教会というのはその意味で少し思い入れのある建物なのである。移築先でも大切に使って欲しいと思う。
紙の建築「鷹取コミュニティーセンター」
山崎
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