2009年5月28日木曜日

クリッシーフィールドへ

昼からクリッシーフィールドへ。13時から、ゴールデンゲート国立公園局のジェイ氏のインタビュー。福西氏に同席してもらう。ジェイ氏はとてもいい人で、ゆっくりと丁寧な英語でプロジェクトを説明してくれた。また、こちらが必要とする資料などを後日送付してくれると約束してくれた。話を聞いていると、確かにクリッシーフィールド単体を扱うよりも、ゴールデンゲート国立公園全体のマネジメントについて調べるほうが興味深いということがわかってきた。特定のテーマがある場合、たとえば高校生と一緒に自然再生を進めるプログラムのあり方などについて調べるのであればクリッシーフィールドのプログラムは参考になるが、パークマネジメント全体ということになればゴールデンゲート国立公園全体のマネジメントを調べるほうがいい。その点については、クリッシーフィールドは全体の運営計画に基づいて動いているだけだということがわかった。

ジェイ氏のインタビューが終わった後、ふたたびクリッシーフィールドとフォートポイントを散策する。平日だが、多くの人が利用する公園となっているのがわかる。フォートポイントからトレイルに入ってゴールデンゲートブリッジのたもとまで登る。そこからプレシディオのパークセンターへ移動し、プレシディオ内に設置されたアンディー・ゴールドワージーのスピアという作品についての展示を観る。その後、プレシディオ内を歩いてスピアがある現地まで行く。大きく育ちすぎた杉の木を更新させるために切り、その代わりに新たな苗木を植える。光が入るようになった杉の森のなかに、切った杉の木の丸太を組み合わせてつくった巨大な槍を立てる、というのがアンディー・ゴールドワージーの作品だ。丸太をつくる際に発生した木屑はチップ化して苗木の周辺に蒔いてある。森林の更新を象徴化する作品だいえよう。アースワークの作家であるアンディー・ゴールドワージーの作品は、これまで作品集でしか観たことがなかった。今回はたまたま現地で観ることができたのだが、作品自体は写真集で観るのと大した差はないと感じたものの、その周囲の状況や細かい設えなどについてはたくさんの発見があり、それらの発見が作品のコンセプトを理解しやすくさせてくれていたのが印象的だった。作品集ではフォーカスすべきところに画像が集中してしまうのだが、そこから少し目を離したところにおもしろい発見がたくさんあるということを実感した。

夕食はジャパンタウンにてすき焼きうどん。相変わらずのアジア人である。

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