朝から夕方まで、箕面市の止々呂美地域で開催されている「探られる里プロジェクト」の最終日に参加する。
探られる里プロジェクトは、余野川ダム事業地およびその周辺地域である止々呂美地域を文字通り探るプロジェクトで、11名の大学生や大学院生が参加したプロジェクトである。7日間のプロジェクトで、途中3日間は現地に宿泊しながらフィールドワークを実施する。
最終日の今日は、学生たちが探った結果をまとめた冊子や地図やハガキを地域の人々に紹介し、双方の意見交換を行った。学生たちがつくった冊子や地図やハガキは、いずれも完成度が高く、地元の人々からも喜びの声が多数聞かれた。
このプロジェクトは、いろいろな課題を抱えた状態でスタートした。そんな課題を解決する糸口を見つけるため、学生が地域を探って、美しい風景を発見し、さまざまな人と知り合い、地域の実情や住民の本音を聞き出すことが求められた。その意味で、学生にとっては非常にハードルの高いプロジェクトだったと思う。
そんなプロジェクトを、しかし参加した学生たちは見事にやり遂げた。写真を撮ること、通りがかりの人と仲良くなること、最終日の発表会へ来てもらうよう誘うこと、地域の歴史を調べること、入手したすべての情報を冊子にまとめること、情報を再編集して地図やハガキに仕立て上げること、外部からみた地域の魅力を分かりやすく地域に住んでいる方々へ伝えること。こうした難しい作業を見事にこなし、地元の方々から多くの笑顔を引き出した。その笑顔は、これまでに見たことの無いような種類の笑顔だった。
「最近の大学生は昔の高校生レベルだ」という人がいる。「日本の大学生は海外の大学生より劣る」という人もいる。確かにそうかもしれない。が、僕は今回のプロジェクトを通じて、最近の日本の大学生はまだまだ優秀だ、ということを実感した。彼らが活躍するであろう日本の未来は、それほど悪いものではないような気がしたのである。
山崎
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