2008年8月4日月曜日

雑記

HEMにて打合せ。来年度の体制がまだ見えない。僕の限界集落研究は今年度で担当が終わる。最終報告書をしっかり書き上げる必要がある。第一義的には兵庫県の職員の人たちにとって参考になる情報を入れ込んだ報告書にしたいが、少しでもいいから現場の集落で生活する人たちの役に立つ情報を入れ込みたいと思う。行政だけで解決できる問題はかなり少なくなってきている(やれることはすでにいろいろやっている)。集落の人たちとどこまで協力して作業を分担しながら行動を共にすることができるか。そこが重要になるだろう。多くの人のアイデアが必要なので、集落の人たちだけでなく、都市部に住む人のアイデアも求められる。当然、すべてが解決できるわけではないので残された課題は多くなるが、来年度以降の研究にその方向性を託したいと思う。

来年度の研究体制がどうなるのかはわからないのだが、個人的には現所長の林敏彦先生の下で引き続き研究したい。林先生の発想は、僕にとっていつも新鮮である。経済学者の発想なのか、林先生の個性なのか。僕が建築分野内部での議論に慣れてしまっているのかもしれないが、林先生の話を聞いていると世の中で大切なことが何なのか、何に税金を使うべきなのかを、建築だけでなく、福祉や教育や産業などすべて同じ土俵の上で話が出来ているように思う。われわれはついつい建築分野の話ばかりを重視してしまうのだが、その偏重を正すためにも林先生の近くで研究できる時間が欲しいと思う。来年以降もHEMにて、林先生の研究所の所員として限界集落の問題に取り組むことができれば幸せなのだが。。。

夕方からオープンデスクの川崎くんが来社。一度働いた経験のある京都大学大学院博士課程。頼もしい人材である。スタジオの仕事がとても奇異に見えたのだろう。どういう仕事をしているのか、どうやって事業をマネジメントしているのか、どうやって仕事をつくりだしているのか、などを学びに来たという。僕らが持っている情報はなるべく共有して、社会的な課題の解決に一緒に取り組みたいと思う。

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