午前中はメビックの堂野さん、狩野さん、浪本さんがスタジオへ来て僕たちの活動を取材してくれる。自分がどんなことをしてきたのか、どんなことをしようとおもっているのか、ということを2時間ほど思うままにお話させてもらった。
こういう話をするとき、僕にはうまく説明できないことが3つある。ひとつは自分の出身。2つ目は自分の専門。そして3つ目は自分の所属。
取材を受けると出身地を聞かれることが多い。しかし、僕の場合は親が転勤族だったこともあって大学入学までに住んだことのある場所がかなり多い。生まれたのは愛知県の東海市。幼稚園は大阪府の枚方市。小学校は兵庫県の西宮市と愛知県の名古屋市。中学校は名古屋市と愛知県の長久手町。高校は名古屋市。大学は大阪府の堺市。働き始めてからは大阪市内。今は兵庫県の芦屋市。本籍はいまだに東京都杉並区のまま。
こういう話は分かりにくいので、きっとどこか1箇所を出身だということにしてしまったほうがいいのだろう。ということで、僕は一番愛着のある西宮市を出身地にしようと思う。当面はこれで出身地問題に対処したい。
自分の専門分野も説明しにくい。ランドスケープのデザインなのか、プランニングなのか、コンサルティングなのか、マネジメントなのか。まちづくりなのか、政策づくりなのか。企画や計画もするけど、設計も現場監理もするし、コンサルティングもするし、運営もする。NPO支援もするし、調査も研究もする。「これが必要だ」と思ったことを求められたときにやれるだけやっていたら、「あなたの専門は何ですか?」と問われても答えられないようになってしまった。時代が変わろうとするとき、既存の職業体系では説明できない新たなニーズや仕事がポツポツと生まれてくる。そんな小さな仕事を見つけては喜んで取り組んでしまう、というのが僕の性格なのかもしれない。
自分の所属もややこしい。これは専門分野がややこしいことと関係しているのかもしれない。株式会社studio-Lが本務であることは間違いないのだが、兵庫県の研究所で研究員をしていたり、大学の講師をしていたり、大学院の博士課程に在籍したりする。研究所関係の知り合いは、僕が設計事務所を経営しているということを知らない人も多い。
そんなややこしい話を、さほど整理できずに話し続けたのだから、取材してくれた堂野さんや狩野さんはまとめるのが大変だろうなぁ、と思う。いつもながらにご迷惑をおかけします。。。
午後からは大阪工業技術専門学校の卒業制作ゼミ。卒業制作の提出日が近づいてきた。学校への提出より1週間前にゼミの提出日を設定。これを厳守させることにした。1週間前に最終提出すれば、「あと少し改善したかった」という思い残し部分を最後の1週間でブラッシュアップすることができる。ゼミ生の制作はいずれも社会の課題を的確に捉え、提案性の高いものになりつつある。あとはそれをうまくまとめることができるか、というのが問題、いや大問題である。
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