午前中は都市再生機構の武田くんと打合せ。新しく立ち上がったRIPSというNPOの事業内容などについて話し合った。
13:00ごろ、渋谷に事務所を引越した藤村龍至さんの事務所へお邪魔する。JR渋谷駅から徒歩5分くらいのとても便利な立地である。これから藤村さんが渋谷を拠点にどんなことを展開してくれるのか、ますます楽しみである。
14:00から、渋谷のマルモ出版にて社長の丸茂さんと副編集長の尾内さんに会う。ランドスケープデザインという分野が、これまでのハード偏重型からソフトの重要性に気づきつつあるということを実感する。また、「ランドスケープデザイン」という雑誌が立ち上がった際のいきさつについて、関西の若手デザイナーの協力があったという興味深い話を聞いた。「ランドスケープデザイン」誌のコンテンツを盛り上げるために、いま再び関西の若手が協力すべきだということを実感する。
16:00から、鹿島出版会の川尻大介さんとミーティング。いま注目すべき本の話や、翻訳出版への道のりや方法など、具体的な本の作り方についていろいろ打合せをした。当面、進めるべき準備作業については双方で確認しあうことができたので、具体的な話を進めたいと思う。先は長そうだが、日本の若手デザイナーやデザイン系の学生に紹介すべき本をきっちり出版しておくべきだという思いを強くした。
19:00から、マルモ出版の尾内志帆さん、ライターの澤田忍さん、オンサイトの長谷川浩己さんとで食事会。不思議な巡り会わせで、それぞれがそれぞれのうわさを耳にしつつ集まった4人が一緒に食事をすることになった。その場を設定してくれたのは尾内さん。ありがたい話である。ライターの澤田さんは『新世代の建築家・デザイナー100人』というムック本で取材してくれた際にお世話になった人。最近、ランドスケープデザインや環境デザインに興味があるとのこと。『ランドスケープデザイン』誌でも、澤田さんに手伝ってもらって『新世代の環境デザイナー100人』を特集してみたらどうだろうか、という話になった。100人でなくてもいいかもしれないが。。。オンサイトの長谷川さんとは初めてじっくりお話した。が、これまでなんで話をしなかったのか、と思うほど話が面白い。とても正直に話をする人で、自分が何を考えながら設計を進めているのか、どこまでは達成できていてどこからは達成できていないのか、自分がいま葛藤しているのはどのあたりか、などを淡々と話してくれる。僕は、コールハースに興味を持ったところから徐々に思想をさかのぼってシチュアシオニスト(状況主義者)の思想と実践に出会ったが、長谷川さんはデザインについて悩むなかから「状況をつくることが目標だ」という考え方に行き着いたという。つまり、僕も長谷川さんもプロジェクトに対して同じ目標を掲げていて、一方はそれをソフトの展開で達成しようとするし、一方はそれをハードの設計で達成しようとしているんだということがよく分かった。これはE-DESIGNの忽那さんと話をしているときにいつも感じることなのだが、長谷川さんと話をしていてもそのことがすごく実感できたのは新鮮だった。真に都市的な「状況」を生み出すために、ハードとソフトの両方から取り組むというプロジェクトでぜひとも一緒に仕事をしてみたい人だ。
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