2005年4月19日火曜日

「パンフレット」

夕方から兵庫県庁の公園緑地課へ打合せに行く。打合せが終わった後、雑談の中でパンフレットの話になった。来週オープンする兵庫県立有馬富士公園の「あそびの王国」を紹介したパンフレット。「あそびの王国」の設計を担当した関係で、パンフレットも僕がデザインした。先日、50000部の印刷が完了したので関係各所に送付したばかりである。

少し特殊な形のパンフレットである。通常のパンフレットの比べて少し細長い。地域の民話にちなんで「オニの金棒」を模したデザインとなっている。このパンフレットをデザインするにあたって、多くのパンフレットを集めて分析した。ついつい手に取りたくなるパンフレットの形とはどんなものか。子どもの目を引くパンフレットとはどんなものか。子どもが手に取ったパンフレットを親が預かった際に読みたくなるようなコンテンツとはどんなものか。行政関連の施設だけでなく、スーパーやカフェに置いてもらえるパンフレットとはどんなものか。そんなことを考えながらデザインしたパンフレットである。

スーパーやカフェに置いてもらうためには、設置面積が狭くて済むパンフレットであることが求められる。細長いパンフレットを立てて置くのであれば、お店から借りる場所の面積は少なくて済む。その割に、立ち上がった金棒のパンフレットは目を引く。子どもならつい手に取りたくなるだろう。手に取れば、子どもはこのパンフレットで近くに居る人を攻撃したくなるはずだ。紙でできた金棒のパンフレットは、ついつい近くに居る人を叩きたくなる形なのである。スーパーで子どもの近くに居るのは保護者だろう。叩かれた保護者は、子どもが手にしている金棒のパンフレットを取り上げるか預かることになる。そこで「あそびの王国」の存在を知ることになる。三田市に子どもの遊び場がオープンすることを知る。「じゃ、来週の日曜日にでも行ってみようか」ということになる。

そんな筋書き通りにことが運ぶかどうかはわからない。わからないが、子どもも大人も手にとってみたくなるパンフレットを目指したつもりだ。「おしゃれでかっこいいパンフレット」ではないが、子どもや大人にとって「なんとなく気になるパンフレット」になればいいなぁと思っている。


「あそびの王国」のパンフレット

山崎

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