午後からスタジオにて、『負のデザイン』の著者である森本武さんをお迎えしてアーバンスタイルラボを開催しました。
大阪府産業デザインセンターの杉本さんが森本さんと知り合いだということが発覚(!)し、ぜひとも一度お話をお伺いしたいということから実現した会合でした。
森本さんからは、デンマークの政府や行政や生活がいかに人間的で豊かかを紹介してもらいました。逆に、日本における節度のない消費社会化の問題点や、ものごとの基本概念についてじっくり考えてみることの必要性についてもお話いただきました。
教育問題、環境問題、食の安全性、福祉問題など、さまざまな問題が世界レベルで議論されていますが、人間が生じさせるこの種の問題は、人間のどういう性質から生じるものなのかをしっかり考えてみる必要があるのではないか、という森本さんの意見に、近頃「忙しいから」という理由で哲学的に物事を考えなくなってきた自分を恥ずかしく思いました。哲学的に物事を考えるということは、特に難しい言葉を使って考えることではなくて、生活の実感から問題を掘り下げて考えていくことなのでしょうね。個別の問題解決に奔走するのではなく、その問題を引き起こしている人間性について考えてみたいと思います。
そのことが、これからの都市のあり方を考える基本的な概念に繋がるんでしょうね。
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