2008年8月16日土曜日

会ってみたい人(太田満保さん)

島根県の旧平田市の市長だった太田満保さんは、人口減少社会に対して冴えた発言が目立つ。

・全国的にも人口減は避けられない。行政の最大の課題は、人口減のデメリットを恐れず、逆にメリットを引き出していく行政や社会のモデルの創造を競い合い、成熟社会への道筋を切り開くことになる。

・衰退の恐怖を背にした、定住人口の確保という呪縛は解くべきだ。

・人口が減る地域で人口を減らすまいと努力するのは砂山を作っては壊すようなもの。(中略)しかし、それを簡単に否定もできない。

平田市は2002年に市の基本構想を作った。宍道湖など水辺の環境保全や昔からの景観維持、地域単位の教育や福祉の支え合いを通じ、田舎の価値を再評価しようという内容である。人口が減るなかでも豊かに暮らすための地域づくりを模索していたのだろう。2005年に出雲市と合併してしまったが、単独行政の道を選んだとしたら、平田市がどんなまちづくりを展開したのか見てみたかった。

その後、太田満保さんは島根県知事選に出馬するが、惜しくも次点。市長在任中の1993年には4人将棋を発明するなど、なかなかユニークな市長だったようだ。今は何を考え、何を実行されているのか。一度お会いして話を聞いてみたい人である。

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