2009年2月28日土曜日

震災+design 展示発表会

◆震災+design 展示発表会

日時: 2009年3月22-23日 11:00-20:00
場所: 東京ミッドタウン・デザインハブ
〒107- 6205 東京都港区赤坂9 -7-1 ミッドタウン・タワー5F

展示内容:優秀15案を含む約50デザイン案のボード、模型

主催: hakuhodo+design  (株) studio-L
共催: 東京ミッドタウン・デザインハブ
協力: 九州大学大学院芸術工学研究院 
   ひょうご震災記念21世紀研究機構 
   人と防災未来センター

詳しくはこちら

2009年2月27日金曜日

続・手の内側

◆ROUNDABOUT JOURNAL 公開ディスカッション
<続・手の内側>

1月31日に行われたLIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2009の総括ディスカッションで浮かび
上がった論点を報告し、新たにSPACE SPACEのおふたりを迎え、「手の内側」をめぐ
る問題を掘り下げつつ、議論の次なる展開を模索する

日時:3月7日(土) 15:30会場16:00開始
会場:INAX the TILE SPACE
ゲスト:SPACE SPACE, dot architects, 柳原照弘、山崎亮
モデレート:藤村龍至, TEAM ROUNDABOUT
主催:TEAM ROUNDABOUT
協力:株式会社INAX
申し込み:不要
定員:80名(当日先着順)
お問い合わせ:INAX the TILE SPACE
TEL:06-6539-3721

会場アクセス:
大阪市西区新町1-7-1 INAX大阪ビル2F
http://dds.inax.co.jp/tile_space/
地下鉄四つ橋線「四ツ橋」駅
長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅
1-A出口から徒歩2分
「四つ橋」の交差点から北へ1つ目の信号 南西角

2009年2月26日木曜日

第6回東海地区卒業設計展

◆第6回東海地区卒業設計展

日時:
3月21日 展示(10:00−18:00)
3月22日 展示(10:00ー)、講評会(15:00ー19:00)

会場:名古屋市立大学 千種キャンパス

ゲスト:

五十嵐太郎(イガラシタロウ)
1967年、パリ(フランス)生まれ。建築史・建築批評家。1990年、東京大学工学部建築学科卒業。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。現在、東北大学准教授。第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナーを務める。著書=『終わりの建築/始まりの建築』(INAX出版)、『近代の神々と建築』(廣済堂出版)、『戦争と建築』(晶文社)、『現代建築のパースペクティブ』(光文社)、『美しい都市・醜い都市』(中公新書ラクレ)、『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)、『新編 新宗教と巨大建築』(筑摩書房)、『「結婚式教会」の誕生』(春秋社)ほか多数。

藤村龍至(フジムラリュウジ)
1976年東京生まれ。2000年東京工業大学工学部社会工学科卒業。2002年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了。2002-2003年ベルラーヘ・インスティテュート(オランダ)。2002-2005年ISSHO建築設計事務所共同主宰。2003-2008年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻(塚本研究室)博士課程。2005年藤村龍至建築設計事務所設立。

山崎亮(ヤマザキリョウ)
studio-L代表。ランドスケープデザイナーとして公共空間のデザインに携わる。また、完成した公共空間を使いこなすためのプログラムデザインやプロジェクトマネジメントにも携わる。並行して「オープンスペースのマネジメント」について東京大学大学院で研究中。京都造形芸術大学/京都市立芸術大学/近畿大学/大阪工業技術専門学校講師。(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構主任研究員。共著書に、『マゾヒスティックランドスケープ(学芸出版社)』『都市環境デザインの仕事(学芸出版社)』『地域創造へのアプローチ(IBCコーポレーション)』などがある。

吉村靖孝(ヨシムラヤスタカ)
吉村靖孝建築設計事務所代表。関東学院大学・早稲田大学芸術学校非常勤講師。1972年 愛知県豊田市生まれ。1995年 早稲田大学理工学部卒業。1997年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。1999年〜2001年 文化庁派遣芸術家在外研修員としてMVRDV在籍。2001年 吉村真代、吉村英孝とともにSUPER-OS設立。2002年 早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程満期退学。2005年 吉村靖孝建築設計事務所設立。
主な著作:EX-CONTAINER(グラフィック社)、超合法建築図鑑(彰国社)、 MVRDV式(彰国社)、東京建築MAP2(TOTO出版)監修

2009年2月25日水曜日

雑記

10:00から、九段下のアミタにて新しく株式会社トビムシを立ち上げた竹本吉輝さんとミーティング。森林の適正管理に関する認証制度と、実際の森林施業のノウハウを組み合わせることによって、間伐材や地域産材の価値を高めるとともに、その土地の価値や地域の価値自体を高めようという新しい事業に取り組むという。聞けば新会社にはアミタの精鋭部隊が参画しているとのこと。森林、環境、法律、投資など、さまざまなジャンルの専門家がチームをつくって、中山間地域の資産価値を高めるスキームを構築している。すでに第1号案件が動き出しているとのことで、これが成功すれば間違いなく一つのモデルを提示することになるだろうし、第2号、第3号の案件も動き出すことになるだろう。今後の展開が楽しみである。また、事業を展開するなかで必要となる冊子およびWEBの編集やデザイン、地元住民が参加するワークショップなどの企画や運営などについては、適宜プロジェクトベースで一緒に仕事をしようという話になった。こうした新しい試みに参画できることはとても嬉しい。

13:00から、日比谷パティオにてumariの古田秘馬さんと電通の瀧川裕太さんに雑誌『OSOTO』の記事のため取材させてもらう。古田さんとは昨年の忘年会で同席したものの、あまり話ができなかったため「日を改めていろいろ話しましょう」という話をしていたところだった。日比谷パティオのコンセプトを深く聞けば聞くほど、OSOTOのコンセプトとぴったり一致する。これからの日本の社会について考えれば、行政や大企業に頼りっぱなしの社会は成立しない。だから、自立した市民が増えることに期待するしかない。しかし、かつての学生運動のように「○○でなければならない」という正しさだけを説くのでは賛同してくれる人は少ない。正しいし、楽しいし、好きだと思えることでなければ、主体的に動く市民を増やすことができない。そのためには、あまりに正しすぎるわけにもいかないが、薄っぺらすぎるわけにもいかない。そんな絶妙なプログラムデザインが必要だ、という問題意識を、僕と古田さんは共有していると感じた。この人もぜひ一緒に仕事をしてみたいと思う人のひとりだ。

16:00から、九段下へ戻って春蒔プロジェクトの田中陽明さんに会う。ライターの澤田さんにお世話になった「新世代の建築家・デザイナー100人」に掲載されていた田中さんの仕事に大変興味を持っていたのだが、たまたま午前中に打合せで訪れたアミタの隣が田中さんの事務所が運営している「co-lab」の建物だったのである。さっそく澤田さんに電話して田中さんのアポを取ってもらって会いに行く。田中さんに会ってお話するうちに、実は以前お会いしたことがあったということに気づく。そのころから、何か面白いことをやっているなぁ、という感触があった人だ。その面白いことはさらに広がって、今ではかなりのノウハウを蓄積しているようだった。独立系クリエーター120人が入居するシェアオフィスを運営し、舞い込んで来る仕事の性質ごとに120人のなかから適切な人材を選んでチームをつくる。数人や数十人で同種の働き方を展開する人たちなら見たことがあるが、これほどの規模でシェアオフィスを展開している例は初めて見た。シェアオフィスの卒業生も含めると200人以上のクリエーターとのつながりがあるという。こうした人材とシェアオフィスの運営ノウハウを活かせば、公共施設の指定管理者になることも可能だろう。ビルメンテナンスの会社と一緒にシェアオフィスの運営+維持管理を担っているとのことなので、機会があればstudio-L+春蒔プロジェクト+ビルメンテナンス会社でチームをつくって図書館の指定管理者募集などにトライしてみよう、という話になった。うまくいけば、公共施設としては前代未聞の指定管理者が誕生することになるだろう。公共施設のイメージを刷新するような面白いことができそうだ。

2009年2月24日火曜日

雑記

午前中は都市再生機構の武田くんと打合せ。新しく立ち上がったRIPSというNPOの事業内容などについて話し合った。

13:00ごろ、渋谷に事務所を引越した藤村龍至さんの事務所へお邪魔する。JR渋谷駅から徒歩5分くらいのとても便利な立地である。これから藤村さんが渋谷を拠点にどんなことを展開してくれるのか、ますます楽しみである。

14:00から、渋谷のマルモ出版にて社長の丸茂さんと副編集長の尾内さんに会う。ランドスケープデザインという分野が、これまでのハード偏重型からソフトの重要性に気づきつつあるということを実感する。また、「ランドスケープデザイン」という雑誌が立ち上がった際のいきさつについて、関西の若手デザイナーの協力があったという興味深い話を聞いた。「ランドスケープデザイン」誌のコンテンツを盛り上げるために、いま再び関西の若手が協力すべきだということを実感する。

16:00から、鹿島出版会の川尻大介さんとミーティング。いま注目すべき本の話や、翻訳出版への道のりや方法など、具体的な本の作り方についていろいろ打合せをした。当面、進めるべき準備作業については双方で確認しあうことができたので、具体的な話を進めたいと思う。先は長そうだが、日本の若手デザイナーやデザイン系の学生に紹介すべき本をきっちり出版しておくべきだという思いを強くした。

19:00から、マルモ出版の尾内志帆さん、ライターの澤田忍さん、オンサイトの長谷川浩己さんとで食事会。不思議な巡り会わせで、それぞれがそれぞれのうわさを耳にしつつ集まった4人が一緒に食事をすることになった。その場を設定してくれたのは尾内さん。ありがたい話である。ライターの澤田さんは『新世代の建築家・デザイナー100人』というムック本で取材してくれた際にお世話になった人。最近、ランドスケープデザインや環境デザインに興味があるとのこと。『ランドスケープデザイン』誌でも、澤田さんに手伝ってもらって『新世代の環境デザイナー100人』を特集してみたらどうだろうか、という話になった。100人でなくてもいいかもしれないが。。。オンサイトの長谷川さんとは初めてじっくりお話した。が、これまでなんで話をしなかったのか、と思うほど話が面白い。とても正直に話をする人で、自分が何を考えながら設計を進めているのか、どこまでは達成できていてどこからは達成できていないのか、自分がいま葛藤しているのはどのあたりか、などを淡々と話してくれる。僕は、コールハースに興味を持ったところから徐々に思想をさかのぼってシチュアシオニスト(状況主義者)の思想と実践に出会ったが、長谷川さんはデザインについて悩むなかから「状況をつくることが目標だ」という考え方に行き着いたという。つまり、僕も長谷川さんもプロジェクトに対して同じ目標を掲げていて、一方はそれをソフトの展開で達成しようとするし、一方はそれをハードの設計で達成しようとしているんだということがよく分かった。これはE-DESIGNの忽那さんと話をしているときにいつも感じることなのだが、長谷川さんと話をしていてもそのことがすごく実感できたのは新鮮だった。真に都市的な「状況」を生み出すために、ハードとソフトの両方から取り組むというプロジェクトでぜひとも一緒に仕事をしてみたい人だ。

2009年2月23日月曜日

雑記

朝から新幹線にて東京へ移動。

10:00から、本郷にて東大の橋本憲一郎さんとお話する。先日、橋本さんと山中新太郎さんが出版された『まちづくりのアイデアボックス』についていろいろお聞きする。この本は、これまでまちづくりの文脈では使われなかった用語や引用が多く盛り込まれていて、まちづくりに関する議論で使える「新しい言葉」をたくさん教えてくれる。特に、1970年代に建築をつくるために黒川紀章さんや磯崎新さんが引用していたニューサイエンスや哲学や社会学や民俗学や数学の言葉を、まちづくりへと援用している点が興味深い。かつて、単体の建築をつくる際の論理として援用していたさまざまな知見のうち、いくつかの概念はまちづくりの論理としても応用可能だということを教えてくれる。これが僕にとってもっとも新鮮だった点だ。この本によって、建築とまちづくりにおける論理構成の類似性を明確に理解することができた。

12:00から、同じく本郷にて東大の南後由和さんとランチミーティング。以前お会いした際にはなかなか話ができなかったシチュアシオニストやルフェーブルの話を楽しんだ。南後さんは、アンリ・ルフェーブルの理論から入って、シチュアシオニストに興味を持ち、さらにコンスタント・ニーベンホイスを調べるうちに、アルド・ファン・アイクやヨナ・フリードマンやセドリック・プライスに興味を持つようになったという。僕はまったくその逆で、当時流行っていたレム・コールハースに興味を持って、その思想を追いかけているうちにロシア構成主義、セドリック・プライス、ヨナ・フリードマン、チーム10などに興味を持ち、チーム10のなかでも理論派だったアルド・ファン・アイクに興味を持ち、その友人だったコンスタント・ニーベンホイスが気になって調べるうちにシチュアシオニストを知り、その理論的背景を担っていたアンリ・ルフェーブルに行き着いた。社会学と建築学を結ぶ線のうちの一つを、お互いに両端から辿ってきたんだな、という気がした。

14:00から、東大にて国土政策研究会のミーティング。最終報告書の構成とその内容について議論した。また、最終報告会へ向けてのプレゼンテーション内容についても確認した。報告会は3月3日。とても楽しいメンバーと一緒に研究会を進めることができた。それぞれの専門分野が少しずつ違うので、議論するうちにいろんなことを学ぶことができた。誘ってくれた大阪市立大学の瀬田史彦さんには大変感謝している。研究会の帰り道、東北大学の姥浦道生さんと「ぜひともこのメンバーで、引き続き研究会を続けたいね」という話になった。来年度もぜひ、みんなと研究会を開催したいものである。

18:00から、赤坂の博報堂にて筧裕介さんと「i+d workshop」の打合せ。東京ミッドタウンでの展覧会の準備、出版原稿のチェック、次年度の計画などについて話し合った。筧さんは社内でプロジェクトを位置づけるのがとてもうまい。社内のキーマンを味方につけて、プロジェクトを有利な方向へ導くだけでなく、一緒に仕事をするチームのメンバーもうまく集めてくる。こういう人がいるから、プロジェクトがぐんぐん前へ進むんだということを実感する。来年度も引き続き面白いことを一緒に進めていきたいと思う。

2009年2月12日木曜日

新世代建築家・デザイナー100人

エクスナレッジから出たムック「新世代建築家・デザイナー100人」にstudio-Lの仕事を紹介してもらいました。

新世代建築家・デザイナー100人

柳原さん、スペーススペース、ドットアーキテクツなど、わりと関西勢も紹介されていて面白い人選です。