2004年12月29日水曜日

「ALE」

午前10時から、グラフィックデザイナーとユニセフパークプロジェクトのパンフレットについて打合せする。来年の早い時期にイラストレーターを交えた3者で打合せする必要があることを再確認した。

午後2時から、ランドスケープエクスプローラーの出版会議に出席。本のタイトルや目次構成について話し合う。

午後6時から、都市機構の武田重昭氏とALEのオフ忘年会を開催。ALEはメール上で都市/ランドスケープについて議論するユニットで、1998年から続くプロジェクトだ。

最近のALEにおける話題は、「僕らが思い描く将来の活動フィールド」に関するものが多い。今日の議論もこの延長にあった。

僕らはすでに「形を作るだけ」のデザイン志向でワクワクする未来像を描くことができなくなっている。建築やランドスケープのデザインについて、まどろっこしいくらい説明し尽くす態度もあまり感心しない。もっと素直なものづくりがあっていいし、ものづくりだけですべてを解決しようと無理する必要も無いはずだ。社会に横たわる問題を解決するためには、プログラム+人材+財源+空間形態など複数の側面からアプローチする必要がある。空間形態の操作だけで社会の問題が解決できると考えるのは短絡的過ぎる。

以上より、僕らの興味は以下の3種類に向かうことになる。

①デザインやプランニングをハード以外の側面と同時に考えること。
 →現在の仕事の延長線上。
②プロジェクトを企画したり、組織をマネジメントしたり、人材を育成すること。
 →ユニセフパークプロジェクトなど。
③個別のプロジェクトで解決できない問題に取り組むこと。
 →個別のプロジェクトに生きられる都市計画の研究。

そこで僕らはどう生きるのか。上記の道筋を既存の職能で表現すると以下のとおり。

①デザイナー/プランナー。
②ディレクター/マネージャー。
③都市計画家/研究者。

既存の職能枠に捕らわれる必要は無いが、それらを基軸として考えると便利なこともある。基軸からどれだけ飛距離を伸ばすことができるか。何と何をどう融合させればいいのか。自分の進むべき道筋が少し明確になった夜だった。

山崎

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