朝から神戸市北区の藍那にある国営明石海峡公園神戸地区(予定地)へ出かける。ユニセフパークプロジェクトのファシリテーター研修キャンプに参加するためだ。
久しぶりに電車で藍那へ向かう。神戸電鉄に乗り換えるあたりから、バックパックを背負った学生さんを見かけるようになる。明らかにユニセフパークプロジェクトのファシリテーターキャンプに参加する人たちだ。藍那駅で電車から降りると、多くの学生さんも一緒に下車する。彼らと一緒にバックパックを背負って改札を出る。
駅の改札からキャンプの現場までは30分ほどの道のりだ。参加者たちは、初対面にもかかわらずすぐに仲良くなる。歩きながらいろんな話をしているのが聞こえる。「UPPに関わるようになって長いんですか?」と僕も聞かれる。微妙な質問だが「ええ。6年ほどになります。」と答える。プロジェクトを企画した頃から数えれば今年で6年。早いものだ。
ファシリテーター研修キャンプは、既存のファシリテーターたちが自ら企画し、参加者を募集し、準備し、プログラムを実施する。したがって、僕がやらなければならないことはほとんどない。お客さんのように、ただキャンプへ参加していればいいだけなのである。
ファシリテーター研修キャンプは1泊2日。ユニセフの活動について、里山の仕組みについて、遊び場づくりについて、戦争について、水について、食料について、健康についてなど、それぞれアクティビティプログラムを通じて学ぶ。また、プログラムの間に食事の用意やテントの設営などを行い、グループ内部の結束力を高める。このとき、既存のファシリテーターと新規参加者がどれだけ仲良くなれるかが重要だ。キャンプが成功すると、多くの新規ファシリテーターがユニセフパークプロジェクトに登録する。その定着率の高さは、キャンプの完成度に左右される。キャンプの完成度は、そのキャンプを企画・準備・運営した既存のファシリテーターたちのがんばりに左右される。
レベルの高いキャンプを経験して入ってくる新規ファシリテーターは、次のファシリテーター研修キャンプをさらにレベルの高いものへと昇華させてくれる。「サステイナブル・エデュケーション」とでも呼ぶべき「学習の循環」が発生すると、プロジェクトにおける人材育成はどんどんレベルが上がる。
今回のファシリテーターキャンプの結果、どれだけの人がUPPに定着するだろうか。既存のファシリテーターたちがキャンプの準備に追われているのを眺めながら、僕はどの参加者がUPPのファシリテーターとしてプロジェクトに定着しそうかを観察していた。
グループに分かれてUPPについて学ぶ
新しいUPPのメンバーたち
山崎
0 件のコメント:
コメントを投稿