京都のデザイン系書店「メディアショップ」でレクチャーを1つ担当することになりました。
人口増加時代のランドスケープデザインについては、お手本がたくさんあります。
ピーター・ウォーカーやガレット・エクボやダン・カイリー。
人が増え、経済が成長し、新たな居住地を開発し、社会資本整備が拡大する。
そういう時代にどんなランドスケープデザインがなされてきたのかは、すでに多くの書籍や作品集が発売されています。これをじっくり読み解くことで、これまでどうやって仕事をつくりだしてきたのかを伺い知ることができるでしょう。
ところがこれからは人口が減少する時代。土地が余り、空き家が増え、税収が低下してオープンスペースの新設が難しくなるだけでなく、維持管理さえままならぬ世の中。
そんな時代に生きる僕らは、ランドスケープデザインへの取り組み方自体をしっかり考えておかなければなりません。
すでに「つくってきた」実績がたっぷりある大御所の先生方と違って、これから「風景をデザインしよう」としている若手にとって厳しい時代になることは間違いないでしょう。
そんな時代に僕らはどうやってランドスケープデザインに関わるべきなのか。
どうやって仕事をつくりだすべきなのか。
そんな話をしようと思います。
会場の都合で、レクチャーには事前予約が必要なようです。
少ない人数で密なディスカッションができればいいなぁ、と思っています。
これからの時代におけるランドスケープデザインについて、問題意識を持っている人にひとりでも多く参加してもらいたいと思います。
■ Evening Lecture Kyoto Vol.2
人口減少時代のデザイナーはどうやって仕事をつくりだすのか:
ランドスケープデザイナーによる新たな試みを通じて
日時:2008年6月12日(木)20:00-21:30
場所:MEDIA SHOP(京都)
参加費:1000円(学生)/1500円(一般)1ドリンクつき
講師:山崎亮/studio-L代表
申込み・問合せ:event@media-shop.co.jp
定員:20名
人口増加時代のデザインから人口減少時代のデザインへと、僕らが働く時代は大きな発想の転換を求められることになるでしょう。これまでのやり方を続けるだけでは仕事が少なくなるばかりです。一方、新たに表出する社会の課題をうまく捉え、デザインの力でそれを解決することができれば、魅力的な仕事はどんどんつくりだせます。
このレクチャーでは、『マゾヒスティックランドスケープ』という書籍で示した「主体的な市民」とともに風景をデザインするランドスケープデザインの方法についてお話します。
山崎
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