朝9時から海士町役場にて総合計画について松前課長と打合せ。総合振興計画を担当してくれていた松前氏が課長補佐から課長になったことはとても喜ばしいことである。さらに総合計画の実効性を高めるため、まちづくり基金のあり方や総合計画に謳われている事業の進捗をチェックする組織のあり方について提案する。
午後から、新しく海士町議会の議長になった中村氏に挨拶する。その後、「めぐりの環」の阿部氏と秋に開催予定の名水サミットについて簡単な打合せ。「水の取り扱い」や「水の使いこなし方」について議論できるサミットにしたいという話をした。
夕方から、総合計画の策定に住民側の代表として関わってくれた城之内氏に総合計画の完成を報告する。Iターンとして海士町に定住し、手探りで島の仕事や地域活動に取り組んできた城之内氏の生き方には学ぶべき点がたくさんある。僕たちのように地域の外部から落下傘的に関わる人だからこそできることもあると自負しているが、その土地に入り込んで自分の生活を成り立たせつつ、まちづくりに関わっている人にはどこまで行ってもかなわないな、と思うことが多い。特に総合計画を策定するプロセスでは、地域で生活するいろいろな人の想いに配慮した城之内氏の意見調整能力の高さと意思決定にかなり救われた。こういう人と一緒に仕事ができると、その仕事が楽しくなるとともに、そのまちが好きになることが多い。今後も引き続き意見交換させてもらいたい人である。
夜から、宿泊先である但馬屋の宮崎氏と商品開発に関する意見交換。特に商品のパッケージデザインについて、海産物の商品パッケージが赤や金や黒を多用するのに対して、宮崎氏のパッケージはシンプルに白や透明を基調として商品自体を見せる戦略にしてはどうかと伝える。土産物店のディスプレイに並ぶ派手な商品のなかにあっては、むしろシンプルなほうが目に留まりやすい。派手さで勝負するプラスのデザインではなく、色の数を減らすマイナスのデザインで特化する意義を共有した。
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